コロナ感染者数やノーベル賞…日本人は先読みが苦手?
▼毎日のように、報道されている新型コロナウイルスの新規感染者数。
ひとつの目安にはなっていますが、正直、もう飽きている人も多いのではないでしょうか。
ただ、この感染者数は約2週間前の数字だということに注意する必要があります。
我々は2週間前の状況を見て、一喜一憂しているのです。
今日、感染対策を怠ったら、その結果は2週間後に顕在化されてくるということを忘れてはいけません。
話は変わり、ノーベル賞。
本日時点で、今年のノーベル賞受賞者に、日本人はまだいない状況です。
日本ではコスト意識が高く、短期的な利益を追求する文化があるので、じっくり研究する環境が整っていないと言われています。
諸外国に比べて、研究者に対する報酬もかなり低い状況です。
これが、日本人のノーベル賞受賞者が減少してきている理由のひとつだと言われています。
そして、我々が覚えておかなければならないのは、このノーベル賞の研究。
この研究は約30年前に行われ、後世になって初めて認められた成果だということです。
我々は30年前の状況を見て、一体どんな研究なんだ?と一喜一憂しているのです。
先ほどのコロナ感染者数と同様、このノーベル賞も過去の実績を、今見ているのです。
このことを忘れないようにしなければなりません。
今現在、日本人のノーベル賞が減っているということは、30年前にすでに短期的利益を追求しすぎた結果なのかもしれません。
ということは、現在、研究軽視・予算削減はさらに進んでいますので、30年後にノーベル賞を受賞する確率はさらに低まっていると考えることもできます。
日本人は先の見通しを立てる(長期戦略)のが苦手だと言われています。
私は、企業改革のコンサルタントをしていますが、どれだけ多くの見通しの甘い中長期計画を見てきたか…。
多くの日本人がノーベル賞を受賞することを見るのは、私が生きている間には、もう実現しないのでしょうか…。