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1分で理解できる「2-6-2の法則」とは?

ご訪問、ありがとうございます。

以前、別のブログで書いた記事なんですが、再掲いたします。

突然ですが、あなたは「2-6-2の法則」って聞いたことがありますか?

聞いたことがない人も多いのではないでしょうか。

ただ、この法則、経営学組織論の世界では、結構有名な言葉なんです。

2-6-2の法則とは、次のような意味になります。

「どのような組織においても、2割の人が好ましい働きをして、6割の人が普通の働きをして、2割の人が好ましくない働きをする」

イメージわきますよね?

会社のケースで考えると、普通は、成績下位の2割の人をやめさせて、新しく人を雇おうとするでしょう。

そうすることで、もっと優秀な組織になるように見えます。

しかし、諸説によれば、そんな簡単な話ではないのです。

下位2割の人をやめさせると、上位2割の人や真ん中の6割の人のやる気やモチベーションにも影響し、結果として、よくない方向に進むことが多いのです。

どんな組織でも、2-6-2の比率は維持されるということになります。

中学校の成績などもそうですよね。

上位2割の人は、優秀な高校に進学します。

しかし、どんなに優秀な高校だったとしても、あちこちの中学校から上位2割の優秀な生徒が集まるため、そこでは落ちこぼれが発生してしまいます。

結果として、2-6-2の法則が出来上がることになります。

不思議な法則ですよね。

この2-6-2の法則は、組織論の話です。

そこで、組織を日本全体に見立てて、昨今の政府の施策を考えてみるとどうなるでしょう。

「安全安心な東京五輪をやりましょう!」
「緊急事態宣言中なので自粛しましょう!」

この矛盾するメッセージに国民はやりきれない思いでいることでしょう。

このダブルスタンダードな政府の要請を真面目に聞き入れ、自律的に、次の一手を前向きに考えて行動するのは国民の2割でしょう。

ほとんどの人(6割)は、矛盾するなぁと思いつつも、なんとなく自粛をしたり、ワクチンを接種したりしながら、東京五輪が始まると、それなりにアスリートを応援することでしょう。

そして、残り2割の人は、本テーマについて、興味すらないでしょう。(無関心)

もともと組織論は難しい分野ですが、この状況では、本当に対策を立てづらいですよね。

何をしても、明確な効果は期待できないのかと…。

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