コンサルティングのノウハウ「メタ認知」で幽体離脱してみよう!
▼ご訪問、ありがとうございます。
本日2つ目の投稿です。
私は、本業として20年超、コンサルティング業をやっているんですが…
今回はそのノウハウを少しだけ紹介したいと思います。
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「今が山場だ!」
「まさに正念場だ!」
政府・自治体の新型コロナ対応でも、仕事でも、よく聞く言葉です。
ただ、コンサルタントという仕事柄、私はこの言葉をほとんど使うことがありません。
というのも、これらの言葉は、全体が見えていないことを露呈するNGワードのひとつだと捉えられているためです。
例えば、思い出してみてください。
新型コロナ対応で、「今が山場だ!」とか「真剣勝負の3週間だ!」といった言葉、振り返ってみて、本当にそうでしたか?
新規陽性者数や重症者数のグラフのピークと、上記の掛け声は必ずしも連動してませんよね。
これらは、先の見通しが立っていないことに他なりません。
仕事や勉強でも同様で、「今ががんばり時」という言葉は、ほとんどがそうでないケースが多いです。
別に今しなくてもいい仕事は、今がんばる必要はないのです。(…と言うと、やる気のないように思われますが、組織のパワーに限りがある以上、がんばらないことを抽出することも必要なのです。)
こう考えると、肩の力が抜け、ストレスがたまる機会も減っていきます。
このような考え方の根底にあるのが「メタ認知」という思考法になります。
メタ認知とは、簡単に言えば、自分の頭と体を幽体離脱させ、自分自身を上の方から眺めてみることを指しています。
鳥瞰的に見る(バードビュー)とか、俯瞰的に見るなどの表現を使うことも多いです。
昨年末に別ブログでも書きましたが、新型コロナ対応の例について、新規陽性者数の山のピークは、地域差はあれども、概ね、4月、8月、12月の4ヶ月周期のグラフになることは、素人ながら、なんとかく見えてました。これが数年続いて、少しずつ減衰・収束していく想定です。
こうなると、自粛は必要ですが、ピークではない月にもずっと自粛していたら、肉体や精神はもたないことになります。(経済も回りません。)
新型コロナ患者を受け入れている医療従事者の方々については、負荷のピークが上記から若干ずれるため、ずっと緊張した状態が続いてます。頭が下がる思いです。
仕事も同様で、できるだけ仕事を早く完了させたいですが、仕事量をもう少し長いレンジで眺め、今すべき作業なのか、見通すことも重要です。
そのように、メタ認知することが、自転車操業にならないためのコツとなります。
そうすることで、
「忙しすぎて、今は考えられない!」
というよくない状態を回避することができます。
日常生活ではあまり聞かない言葉「メタ認知」ですが、
”上から眺める”
というキーワードだけでも覚えておいていただければ、どこかで役に立つ時があるかもしれません。