「だるまさんがころんだ」に習う、新型コロナウイルス社会の生き方とは?
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あなたは
「坊さんが屁をこいた」
って遊び、聞いたことありますか?
聞いたことがある人は、おそらく近畿地方?出身の人なんでしょうね。
これって、近畿地方だけの呼び方で、普通は
「だるまさんがころんだ」
と呼ばれているのだそうです。
鬼の人が後ろを向いて
「だるまさんがころんだ!」
と声をあげているときだけ、鬼以外の人が前に進んでもいいというシンプルな遊びです。
幼かった頃、私もよく遊びました。
新型コロナウイルスの感染拡大が社会を混乱に陥れています。
本記事を書いている2020年7月時点において、1日当たりの感染者数が全国で500人を超えるようになってきています。
豪雨や熱中症も並行しているため、本当に恐ろしいことです。
このコロナウイルスとの戦いは、”with コロナ”と呼ばれるように、長期戦が予想されています。
さまざまな専門家が、特効薬やワクチンが開発されるまで数年はかかると想定しています。
このため、私は何度か記事にしましたが、持続可能な社会となるためには、デュアルモード社会を使い分ける必要があると思っています。
①感染拡大を防止するため自粛を優先する自粛モード社会(ブレーキ)
②経済活動を優先する経済モード社会(アクセル)
①②はいずれも新しい生活様式です。
これに、
③今まで我々が過ごしてきた社会(昭和〜平成)
を定義します。
この場合、①と③が異なるのは明らかですが、②と③も異なることにも注意が必要です。
③は今まで通りの活動でOKな社会です。
マスクをする必要もありませんし、3密もソーシャルディスタンスも意識することはありません。
古き良き昭和や平成のイメージです。
しかし、②は3密やソーシャルディスタンスを意識しながら、コロナと共存しつつ、生き抜いていく社会です。
つまり、③の社会では売上が100だったお店も、②の社会では売上が50くらいになってしまうということです。(業種によりますが。)
我々は緊急事態宣言が解除された後、①と②を使い分けていかなければならなかったのに、経済復興を急ぐあまり、①から③に舵取りをしてしまったのです。
東京アラートが発動される中、お店の緩和を急いだり、黄色信号にならないように数字を微調整していましたよね…。
そして、気づけば、マスクをしている人も減っています。
テレワークをしていた人も普通に通勤するようになっています。
このため、現在の感染拡大期を招いてしまったと、私は見ています。
そして、今、話題の”GoToキャンペーン”。
必要性は理解できますが、タイミングは今ではないでしょう、というのが大多数の意見だと思います。
私も同様で、以前から、このキャンペーンは延期されるものと思っていました。
しかし、政府は「延期」ではなく「東京だけ除外」という、ややこしい一手を打ってきました。
棋聖となった藤井聡太君なら、この局面をどう読むのでしょうか?
・同じ税金を支払っているのに東京だけ不公平では?
・大阪や神奈川は大丈夫なの?
・すでに予約していた人のキャンセル料はどうなるの?
・免許証(居住地)の確認などの付随して増える業務はどうするの?
・観光業を救いたい気持ちは理解できますが、他の業種はどうするの?
・延期ではダメなの?
突っ込みどころ満載ではありますが、おそらく、この先も右往左往することになるでしょう。
・コロナ感染前の春節で多くの中国人を招き入れた
・30万円支給が10万円支給に変更された
・いきなり全国の学校を一斉休校にすると宣言した
・マスクが余ってきた頃にアベノマスクが届いた
政府の対応はすべて後手後手になっていて、国民全員・現場を混乱に陥れています。
私はコンサルタントを20年近く続けていますが、コンサルタント歴2-3年の人は次のような本を読みます。
先読みして行動することが重要だという超基本的なことが書かれています。
政府関係者の方々には、一度、こういった本にも目を通してもらいたいものです。
さて、長々と書いてきましたが、冒頭の話に戻ります。
「だるまさんがころんだ(坊さんが屁をこいた)」
これは、先ほどのデュアルモード社会と似ていると、私は思っています。
鬼が声をあげているときだけ先に進み、そうでないときには立ち止まる。
しばらくの間、これを繰り返すのです。
コロナが収束しているときに経済活動をして、コロナが活発になってきたときに自粛する。
つまり、①自粛モード社会と②経済モード社会を切り替えしていくのです。
コロナ感染期には、決して、③今まで我々が過ごしてきた社会(昭和〜平成)に戻ってはいけません。
①と②を繰り返すのです。
①の自粛モード社会は、私を含め、誰もしたくはありません。
しかし、感染拡大期には必須だと思っています。
「自粛しなくてもよかった」
と言う人もいますが、ウイルスは人についてきます。
人が動くと、ウイルスも動き、感染拡大の確率は高まるのです。
確率論ですので、いくら完全な対策をすると言ってもリスクは残ります。
これは、2-6-2の法則によっても明らかです。
10人に対して、
「きちんとしなさい」
と命令しても、
「2人はきちんと守る、6人は普通に守る、2人は言うことを聞かない」
という経験則です。
リスク管理的には、きちんと感染対策をすると言っても、全くしない人が2割くらいは存在していることに留意しないといけないのです。
中国や北朝鮮でもない限り、人を動かすには、管理不能な領域もあるということです。
さらに、人の動きを止めると、お金の問題(休業と補償)が発生します。
このため、私は、人に会わなくても稼げる収入源を複数確保することを提案しています。
本業は自粛できない業種でも、副業としてはさまざまなものにチャレンジできるはずです。
障壁は高いと思いますが、誰でも何かはできるはずです。
ピンチになったら、人はなんでもやります。
リーマンショック時に、倒産寸前だった工場が、畑違いの農作業や金融投資やM&Aにも手を出して見事に生き延びた例もあります。
私自身も、感染拡大期には、本業のコンサルティング業はなるべく控え(もしくはテレワーク)、副業の金融投資やネット関連ビジネスに軸足を移しています。
一考をお勧めします。
次に、②経済モード社会ですが、前述の通り、
③今まで我々が過ごしてきた社会(昭和〜平成)
と混同してはいけないと思います。
ソーシャルディスタンスを意識する以上、本業で今までと同じだけの売上が確保できるという前提は捨てたほうがいいでしょう。
国や自治体の財源にも限りがあります。
多角化経営するか、コストを削減するか、ネットビジネスに移行するか、柔軟に変化に対応していく必要があると思います。
ここはケースバイケースなので、一言では書けませんが、芸能人がYoutuberになったり、会社員が不動産投資をしたり、システムエンジニアがアプリ開発の副業をするイメージです。
②経済モード社会で、十分な売上を確保できない以上、①自粛モード社会でも売上を確保できる手段を検討する必要があります。
「だるまさんがころんだ(坊さんが屁をこいた)」
という遊びでは、鬼が振り向いたり、声をあげたり、号令をかけてくれます。
しかし、コロナ期の社会においては、誰も号令をかけてくれません。(誰も経験したことがないので、先読みできないためです。)
政府の号令も後手後手になっているので、あてにできません。
このため、自分自身でアクセルとブレーキをきちんと使い分けないといけないのです。
本当に、ややこしい社会になってきましたよね…。
「坊さんが屁をこいた」
って遊び、聞いたことありますか?
聞いたことがある人は、おそらく近畿地方?出身の人なんでしょうね。
これって、近畿地方だけの呼び方で、普通は
「だるまさんがころんだ」
と呼ばれているのだそうです。
鬼の人が後ろを向いて
「だるまさんがころんだ!」
と声をあげているときだけ、鬼以外の人が前に進んでもいいというシンプルな遊びです。
幼かった頃、私もよく遊びました。
デュアルモード社会
新型コロナウイルスの感染拡大が社会を混乱に陥れています。
本記事を書いている2020年7月時点において、1日当たりの感染者数が全国で500人を超えるようになってきています。
豪雨や熱中症も並行しているため、本当に恐ろしいことです。
このコロナウイルスとの戦いは、”with コロナ”と呼ばれるように、長期戦が予想されています。
さまざまな専門家が、特効薬やワクチンが開発されるまで数年はかかると想定しています。
このため、私は何度か記事にしましたが、持続可能な社会となるためには、デュアルモード社会を使い分ける必要があると思っています。
①感染拡大を防止するため自粛を優先する自粛モード社会(ブレーキ)
②経済活動を優先する経済モード社会(アクセル)
①②はいずれも新しい生活様式です。
これに、
③今まで我々が過ごしてきた社会(昭和〜平成)
を定義します。
この場合、①と③が異なるのは明らかですが、②と③も異なることにも注意が必要です。
③は今まで通りの活動でOKな社会です。
マスクをする必要もありませんし、3密もソーシャルディスタンスも意識することはありません。
古き良き昭和や平成のイメージです。
しかし、②は3密やソーシャルディスタンスを意識しながら、コロナと共存しつつ、生き抜いていく社会です。
つまり、③の社会では売上が100だったお店も、②の社会では売上が50くらいになってしまうということです。(業種によりますが。)
我々は緊急事態宣言が解除された後、①と②を使い分けていかなければならなかったのに、経済復興を急ぐあまり、①から③に舵取りをしてしまったのです。
東京アラートが発動される中、お店の緩和を急いだり、黄色信号にならないように数字を微調整していましたよね…。
そして、気づけば、マスクをしている人も減っています。
テレワークをしていた人も普通に通勤するようになっています。
このため、現在の感染拡大期を招いてしまったと、私は見ています。
日本政府の後手後手の対応
そして、今、話題の”GoToキャンペーン”。
必要性は理解できますが、タイミングは今ではないでしょう、というのが大多数の意見だと思います。
私も同様で、以前から、このキャンペーンは延期されるものと思っていました。
しかし、政府は「延期」ではなく「東京だけ除外」という、ややこしい一手を打ってきました。
棋聖となった藤井聡太君なら、この局面をどう読むのでしょうか?
・同じ税金を支払っているのに東京だけ不公平では?
・大阪や神奈川は大丈夫なの?
・すでに予約していた人のキャンセル料はどうなるの?
・免許証(居住地)の確認などの付随して増える業務はどうするの?
・観光業を救いたい気持ちは理解できますが、他の業種はどうするの?
・延期ではダメなの?
突っ込みどころ満載ではありますが、おそらく、この先も右往左往することになるでしょう。
・コロナ感染前の春節で多くの中国人を招き入れた
・30万円支給が10万円支給に変更された
・いきなり全国の学校を一斉休校にすると宣言した
・マスクが余ってきた頃にアベノマスクが届いた
政府の対応はすべて後手後手になっていて、国民全員・現場を混乱に陥れています。
私はコンサルタントを20年近く続けていますが、コンサルタント歴2-3年の人は次のような本を読みます。
先読みして行動することが重要だという超基本的なことが書かれています。
政府関係者の方々には、一度、こういった本にも目を通してもらいたいものです。
だるまさんがころんだ
さて、長々と書いてきましたが、冒頭の話に戻ります。
「だるまさんがころんだ(坊さんが屁をこいた)」
これは、先ほどのデュアルモード社会と似ていると、私は思っています。
鬼が声をあげているときだけ先に進み、そうでないときには立ち止まる。
しばらくの間、これを繰り返すのです。
コロナが収束しているときに経済活動をして、コロナが活発になってきたときに自粛する。
つまり、①自粛モード社会と②経済モード社会を切り替えしていくのです。
コロナ感染期には、決して、③今まで我々が過ごしてきた社会(昭和〜平成)に戻ってはいけません。
①と②を繰り返すのです。
①自粛モード社会
①の自粛モード社会は、私を含め、誰もしたくはありません。
しかし、感染拡大期には必須だと思っています。
「自粛しなくてもよかった」
と言う人もいますが、ウイルスは人についてきます。
人が動くと、ウイルスも動き、感染拡大の確率は高まるのです。
確率論ですので、いくら完全な対策をすると言ってもリスクは残ります。
これは、2-6-2の法則によっても明らかです。
10人に対して、
「きちんとしなさい」
と命令しても、
「2人はきちんと守る、6人は普通に守る、2人は言うことを聞かない」
という経験則です。
リスク管理的には、きちんと感染対策をすると言っても、全くしない人が2割くらいは存在していることに留意しないといけないのです。
中国や北朝鮮でもない限り、人を動かすには、管理不能な領域もあるということです。
さらに、人の動きを止めると、お金の問題(休業と補償)が発生します。
このため、私は、人に会わなくても稼げる収入源を複数確保することを提案しています。
本業は自粛できない業種でも、副業としてはさまざまなものにチャレンジできるはずです。
障壁は高いと思いますが、誰でも何かはできるはずです。
ピンチになったら、人はなんでもやります。
リーマンショック時に、倒産寸前だった工場が、畑違いの農作業や金融投資やM&Aにも手を出して見事に生き延びた例もあります。
私自身も、感染拡大期には、本業のコンサルティング業はなるべく控え(もしくはテレワーク)、副業の金融投資やネット関連ビジネスに軸足を移しています。
一考をお勧めします。
②経済モード社会
次に、②経済モード社会ですが、前述の通り、
③今まで我々が過ごしてきた社会(昭和〜平成)
と混同してはいけないと思います。
ソーシャルディスタンスを意識する以上、本業で今までと同じだけの売上が確保できるという前提は捨てたほうがいいでしょう。
国や自治体の財源にも限りがあります。
多角化経営するか、コストを削減するか、ネットビジネスに移行するか、柔軟に変化に対応していく必要があると思います。
ここはケースバイケースなので、一言では書けませんが、芸能人がYoutuberになったり、会社員が不動産投資をしたり、システムエンジニアがアプリ開発の副業をするイメージです。
まとめ
②経済モード社会で、十分な売上を確保できない以上、①自粛モード社会でも売上を確保できる手段を検討する必要があります。
「だるまさんがころんだ(坊さんが屁をこいた)」
という遊びでは、鬼が振り向いたり、声をあげたり、号令をかけてくれます。
しかし、コロナ期の社会においては、誰も号令をかけてくれません。(誰も経験したことがないので、先読みできないためです。)
政府の号令も後手後手になっているので、あてにできません。
このため、自分自身でアクセルとブレーキをきちんと使い分けないといけないのです。
本当に、ややこしい社会になってきましたよね…。
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