高齢者の運転免許証の自主返納問題について
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先日、関西の大御所芸能人が運転免許証を自主返納したと話題になりました。
年齢は75歳。
この年齢を高齢者というのかどうかはさておき、判断応力や適応能力、視力や体力が衰えてきていることは確かでしょう。
「車に、よい思い出があるうちに返納しようと思った」
「何か起きてからでは遅い」
とても素敵な判断だと思いました。
ただ、一方で、もっと田舎に住んでいる高齢者はそう簡単に自主返納できないことも事実です。
80歳だろうが90歳だろうが、電車もバスもないポツンと一軒家のような場所に住んでいる場合、車は生活必需品です。
これは難しい問題ですね。
冒頭の大御所芸能人のご自宅も、今は車がないと厳しい地域ですが、近い将来、鉄道の延伸計画というインフラ整備が進められています。
近くに病院も商業施設も存在するため、最悪、タクシーなどでなんとかなりそうです。
このように、マスコミは、ただ単に免許返上を訴えるのではなく、インフラの整備とセットである必要があるでしょう。
その地域だけ運転可能となる地域限定免許なる制度ができてもよさそうです。
あと、高齢者は自分の衰えを見せたくない場合もあるため、近くにいる家族のうまい説得も必要になってくるかもしれません。
そして、高齢者が運転しても事故が起きないような仕組みになっている、車自体の技術革新も必要となるでしょう。(PCやスマホもそうですが、最近開発されたものは、高齢者にとって誤操作を引き起こしやすいものも多いので…。)
①家族の説得(コミュニケーション)
②インフラ・制度の整備(行政)
③車の技術革新(自動車業界)
これらの3点セットがあって、はじめて、自主返納が可能となり、結果として、安全な車社会になっていくものだと考えています。
高齢化社会は待ったなしで進んでいくため、早急な対応をお願いしたいところです。
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