昭和のバブル崩壊…本当のバブルとは令和となった現在では?
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80年代から90年代初頭にかけて、日本はバブル時代と呼ばれていました。
土地は持っているだけで価格は上がり、銀行預金も今では考えられないほどの利息がついてました。
投資だけでなく、消費活動もとても活性化していました。
日経平均株価は4万円近くまで上昇しました。
この異常なまでの状況が、土地価格の下落に始まり、突然一転したことから、
”バブル崩壊”
という分かりやすいキーワードが生まれ、現在に至っています。
当時は「今がバブル」だという認識はあまりなかったですが、
”バブル(泡)がはじける”
という表現は、後々振り返ってみて、とても分かりやすいものでした。
時を戻して、令和3年(現在)。
ご存知の通り、世界全体に対して、新型コロナウイルスが猛威を奮っています。
日本でも、需要は滞り、倒産・失業者が溢れかえっています。
新型コロナに立ち向かってくれている医療機関も経済的に困窮する状況になってきています。
コロナ禍による差別や偏見なども増え、混沌とした社会になってきています。
ワクチン開発も進んでいるようですが、変異種の存在も確認され、特効薬はまだない状況です。
成人式などのイベントはなくなり、教育やエンタメなどの活動は制約だらけになっています。
驚きなのは、そんな状態でも、日経平均株価が3万円近くまで上昇してきているという点です。
好景気でもなんでもないのに、不思議な話です。
この理由は専門書にまかせますが、実体経済と株価市場に大きなズレがあることだけは確かです。
先ほど、昭和時代のことを”バブル”と表現しましたが、このバブルには実体経済が伴っていました。
私の中では、昭和のバブル(泡)はバブルではなく、実体のあるボールのようなイメージです。
硬いボールが爆発したようなイメージでしょうか。
本当のバブル(泡)は現在のイメージに近いです。
何だかよく分からないままに、手応えなく、株価だけが膨らんでいってます。
実体がなく、まさにシャボン玉のようです。
いつの日か、このシャボン玉もはじけ、バブルの崩壊と言われる時代がやってくるのでしょうか…。
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