発言の重み…大阪はどこへ向かっているのか?
▼先日、gotoイートを使って、久しぶりに自粛続きの母(高齢者)と食事してきました。
このgotoシリーズに対しては、制度設計・タイミングと、個人的には不信感の高いものでした。
しかし、gotoイートのポイントの期限切れが迫っていたということもあり、このタイミングでしぶしぶ活用させていただきました。
そして、久しぶりに食事に行ったそのお店。
ほとんどのお客さんは、食事以外のときはマスクをしていましたし、小声で気を遣っていました。
しかし、gotoイート対象店であったにもかかわらず、換気は不十分っぽく、横のテーブル席の人たちは、大人数で酔って大声で会話していました。(もちろん、マスク着用もアクリル板もなし)
これでは、コロナも感染拡大するわ…と確信しました。
私の母は高齢者ですので、私も不安になりました。
全国的にもそうでしょうが、私の住んでいる大阪では、コロナ感染が急拡大しています。
一部の人たちの行動により、これは仕方がない一面もあります。
しかし、最近、知事の発言について、重みが感じられないことに不安を感じています。
数ヶ月前、知事は次のようなことを発言していました。
①緊急事態宣言は意味がなかった。K値という指標で感染ピークを読んでいけばよい
②コロナは抑え込めれば、こわいものではない
③イソジン(うがい薬)があれば、コロナをやっつけれるかもしれない
④大阪大学とベンチャー企業で、大阪ワクチンを作り、年内に一般人に投与できるようにする
⑤PCR検査は1日2万件ほど検査できる体制をつくる
①については、K値の話題は自然に消えていきました。そもそも、K値はもともと核物理で研究・活用されている指標です。
②については、クラスターが見えなくなっており、お世辞にも抑え込めている状況ではありません。
③については、研究自体は進んでいるようですが、一般人から見ると、ドラッグストアを混乱させただけの状態になっています。
④については、臨床が始まったくらいの段階で、とても年内に大阪府民全員にワクチン投与ができる状況ではありません。
⑤は、そもそも1日2万件も検査できるんでしょうかね。今後、感染拡大しても、陽性率が高まるだけで、感染者の十分な炙り出しは難しいような気がします。医療現場も大変でしょう。
誰も体験していないコロナに対する対応なので、多少の読み違いは仕方がありません。(奮闘している点についても支持できます。)
ただ、一度発言した以上、①から⑤の、その後の進捗はきちんと継続的に情報発信してほしいと思いました。